中学校給食に関する、アンケート実施中です!

2013-04-05 22:29:36 | カテゴリ:活動報告


公正な調査を行わない、横浜市。
ー中学校給食について。横浜市会平成25年第1回定例会の議論から。ー

(アンケート欄はページ最下部にあります。)

POINT
  • 全国の85%以上の国公立中学校で給食が実施されています。

  • 学校給食法第4条では、「学校給食が実施されるよう努めなければならない」と規定。

  • 政令市で何もしていないのは、横浜市、川崎市、堺市のみ。

横浜市の中学校には、給食がありません。横浜生まれ横浜育ちの方にとっては、「当たり前でしょ?」なことですが、全国の85%以上の国公立中学校では中学校給食が導入されています。政令指定都市で検討すらされていないのは、横浜市と川崎市と堺市くらいなんです。私たちみんなの党は、中学校給食の実現に向けて、横浜市と議論を重ねています。

先日行われた横浜市会平成25年第1回定例会で、「なぜ中学校給食を実施しないのか?」と問われた市長は、「給食にもよい点はあると思いますが、子供のことを考えてつくる家庭弁当にもよさがありまして、本市では9割以上の生徒が家庭から弁当を持参し、家庭からの弁当持参が定着をしています。そのような現状がある中で、仕事や家庭の事情等によりお弁当を持参できない場合への対応を優先課題として、平成25年度中に全ての学校でお弁当等を購入できるようにいたします。」と答弁しました。これを読んでほとんどの方が疑問を抱くと思います。「家庭弁当を9割が持参しているのは、他に選択肢が無いからでしょ?」と。

不公正なアンケート

これまで横浜市においては、「中学校における昼食のあり方検討」という事業が行われてきました。この「昼食」というのがミソで、市長答弁の通り学校で業者弁当などを買えるようにすることが目的であり、給食の検討では無いのです。しかしながら、平成23年度実施されたアンケートでは、奇妙な質問項目が出てきます。全体的には、家庭弁当の回数や課題、昼食で重視すること、弁当を学校で購入することについて、という内容になっていました。

その中に2つよく分からない項目があります。1つ目は「中学校の昼食に関して重視すること」という大項目の中の、「同じものをみんなで食べること」という質問項目です。この項目に対する回答は、「重視しない」「どちらかといえば重視しない」が多数となりました。現状中学校では弁当持参ですから、みんなが違うものを食べているのが前提の中で、同じものを食べることを重視しないのは当然です。でもこの項目には、給食が含意されているというのが教育委員会の見解なんです。だったら、「給食の賛否」を聞けばいいとお思いになりませんか?

2つ目のおかしな質問項目は、「給食を残した主な理由」という項目です。給食に関するポジティブな、良かった面に関する質問項目は1つも無いにも関わらず、量が多かったとか、嫌いなものがあったとか、ネガティブな側面だけを浮き彫りにしようという質問項目です。

市長は答弁で、「お弁当を持参できない場合への対応」、「お弁当等を購入できるように」と答弁し、昼食の中でも弁当についての対応を検討しているはずです。にも関わらず、アンケート調査では何故か、給食に関する質問を2つ、1つはそれと分からないように、もう1つはネガティブな内容だけを聞いています。私はこういうやり方は、誘導的で、明らかに公正さに欠けるアンケート調査だったと考えています。今回の第1回定例会において、平成25年度予算案の中にも「中学校昼食のあり方について検討」するという項目があるので、私は横浜市、教育委員会の姿勢について質問を行ってきました。

正面から答えない教育長


(中学校給食に関する質疑部分を抜粋)

予算第一特別委員会に於いて、まず私は23年度のアンケートの公正性について質問しました。「地方教育行政の組織及び運営に関する法律」の基本理念、第1条の2には「地方公共団体における教育行政は、教育基本法の趣旨にのっとり」とはじまり、「公正かつ適正に行わなければならない」とあります。そして教育基本法の教育の目標、第2条の1には、「幅広い知識と教養を身に付け、真理を求める態度を養い」とあります。この法律に則って、公正なアンケートであったのか見解を問いましたが教育長は、「基本的に横浜市の中学生の昼食は、家庭からの弁当を基本といたしております。したがって、それを前提に調査をしたものでございます。」という答弁を繰り返すばかりで、「アンケートの公正性」については、一切答えませんでした。

横浜市はこれまで一度も、中学校給食に対するニーズ調査を行っていません。私は普段子育て中の方や、子育てを経験した方とお話しすると、多くの方から中学校給食が必要だというお声を頂きます。ネガティブな項目の調査だけでなく、率直に市民の意見を聞く必要があると考えています。横浜市教育員会のホームページを見ると、教育委員会の設置目的として「2.地域住民の多様な意見を反映」とあります。「昼食のあり方について検討」というのであれば、公正に給食のニーズ調査を行うことが大事ではないかと教育委員会の見解を問いました。残念ながら教育長は、「横浜市の中学生の昼食は、現在のところ家庭からのお弁当を基本としている。ただ、これからの中学生の昼食のあり方については、望ましい姿については、引き続き検討すると、いったふうにしているものでございます。」と答弁を繰り返すばかりでした。

「おっしゃる通り」という副市長

ご覧の通りで、教育委員会は法律に記されたこと、そして自らのホームページに記載されたことについて、明確な答弁を行いませんでした。最後に私は市長が答弁した「本市では9割以上の生徒が家庭から弁当を持参し、家庭からの弁当持参が定着をしています。」について質問しました。予算特別委員会には市長は出席しませんので、副市長に対して「定着率が高いから給食を導入しないという因果ではなくて、給食がないから弁当の定着率が高いというのが正確な因果関係」ではないか質問しました。すると副市長は「おっしゃる通りでございまして。ルールがですね、お弁当を持ってくることがルールになっていて、それが定着をしていると、いう中で、著しくお弁当を持って来ない子がいて、そのために学校が大混乱になっている状況ではないと、いう事を市長はまず答弁していると思います。ただ、未来永劫今の形が良いのかどうかということについては、今様々なご意見がございますので、そのことについては引き続き調査していこうと。」という答弁をしました。が、その後も答弁は続き、結局今年度は業者弁当の導入のみの検討を行うという事を示しました。

 林市長は、女性の活躍を中期4ヶ年計画にも掲げ、女性の雇用促進、ワークライフバランスなど訴えています。ここ数年は待機児童対策に注力してきました。横浜市においても、女性労働者の年齢階層別の労働力率のM字曲線が緩やかになってきている通り、働き続ける女性が増えています。現在はこれまで以上に、中学校給食の実施が望まれていると思います。

アンケート調査実施中です!

 そこで私は今回このインターネットを利用し、中学校給食の実施に関するアンケート調査を行います。上述の通り教育委員会の設置目的には、「2.地域住民の多様な意見を反映」とありますが、アンケートも取らずに多様な意見をどうやって反映するのか。下記にアンケート欄を設けました(うまく表示されない方はこちらのリンク先にもアンケートページがあります)。皆様の率直なご意見を、ぜひお寄せ下さい!

Comments 6

  1. 谷容子 より:

    平塚市で「中学校給食を実現する会」を組織し、活動しましたが、この間市長が「実施しない」という結論を出してしまいました。2年間の研究・検討の末、業者弁当販売で補完すると決まり、保護者達は茫然とし、悲しんで居ります。

    • 藤崎浩太郎 より:

      谷さま
      横浜でも中学校給食を求める方が本当に多くいらっしゃいます。
      横浜で実施できるよう、皆様の声をしっかり届けていきます。

  2. 山本純 より:

    市の対応や回答は、市民が納得する「やらない理由」が見当たらず、結局、本質は慣習またはやる気がないだけで、それに無理やり理由をこじつけているようにしか見受けられません。法に基づき当然の権利を主張したいです。
    今後中学校に入ることになる2児の父としても、子供たちにぜひ温かい昼ごはんを食べさせてあげたいです。
    1点、藤崎様にお願いですが、このアンケートのみならず、Change.orgなどの署名募集サイトなどをぜひご活用ください。藤崎様がもしそこでキャンペーンを始めればより多くの横浜市民に賛同してもらえるのではないかと思います。

  3. 中村 より:

    2014年4月より長女が南区の市立南中学に通っています。私は働いており出勤前の弁当作りはかなり負担です。
    同じ思いの親は周りにたくさんいます。セブンミール弁当を事前予約購入できますが、1食500円なので毎日は利用できないですし(20日で1万!)、事前予約が面倒なので、家庭弁当で無い日は通学前にコンビニでおにぎりなどを購入しています。学校のセブンミールを利用している子も少ないようなので、子供も頼みたくないといいます。
    学校の昼食スタイルは、「自分の机で授業スタイルで弁当を無言で食べる」そうで、小学生時代の「班になって温かい給食を皆でワイワイ食べる」と全く違って、全然楽しくないと言っていました。
    これが横浜市の目指す食育なんでしょうか?
    中学の三者面談で、先生に「せめて昼食は席を向き合わせて会話しながら食べさせてあげてください。」とお願いしたら、「そんな時間はありません」との事。
    席を向き合わせる時間もないほど忙しい中学生にどうやって食育を教えていくのでしょうか?
    大人だってランチミーティングや懇親会など、食事しながらコミュニケーションを取るのに子供には「食事中は会話禁止」とは!びっくりしました!
    この状況が横浜市の食育なら、すぐに改善して欲しいと思います。

    • 藤崎浩太郎 より:

      中村さま
      コメントありがとうございます。私たちの周りでも、出勤前の弁当づくりが負担となっている子育て中の方の声が沢山あります。その時間を、子どもとの時間や、休息の時間に使えれば、もっと豊かな生活が送れると思います。横浜市は業者弁当を購入できる事を解決策としてきましたが、ご指摘の通り負担も大きいですし、友達同士、保護者同士の関係性もあり、気にして頼めないということもあります。私も、会派の仲間も、費用負担が少なく、気兼ねせずみんなで食べられて、栄養に配慮された、給食の実施を横浜市に求めています。

  4. 小島 より:

    日本全国で給食のメリットは常識になっており、議論する必要もないことだと思います。
    進める為には、署名などで世論を動かす以外に方法はないのではないでしょうか。
    別の方も書いているように、
    change.org
    https://www.change.org/ja
    を使用してはどうでしょうか。

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