防災訓練に多様な参加者を集める、1つの方法。

2014-06-07 13:27:08 | カテゴリ:活動報告


防災拠点訓練

あざみ野第二小学校で行われた、防災拠点の訓練に参加しました。雨天のため体育館の中での開催。

今回の訓練の面白かった所は、参加者です。開催主体は地域防災拠点運営委員会ですが、開催を呼びかけたのはPTAと、おやじの会。このPTAとおやじの会が、消防署にお願いをし、ボーイスカウトに声をかけ、桐蔭横浜大学や横浜市立大学の学生にも声をかけ、消防士の方によるAEDの訓練、ボーイスカウトと大学生の協力による炊き出し等が行われました。PTAとおやじの会が実行に関わる事で、学校を通じた告知が可能になりました。参加者のほとんどは、第2小の保護者と子どもで、拠点運営委員や自治会関係者等は少数でした。

防災拠点訓練

拠点や自治会での防災訓練は毎年各所で行われますが、参加者が固定化する傾向もあり、幅広く参加してもらうことに課題も抱えています。参加者の中には、保育園児とその保護者という方もいらっしゃいました。まだ小学生ではないものの、お母さん同士のつながりで招かれているということでした。また子どもは既に卒業している、OBの方の紹介によりボーイスカウトの方に参加をお願いできたとの事です。入学前、現役、卒業後と、学校を経路にして、保護者のネットワークによって作られた訓練でした。災害発生時に拠点を利用する方々は、地域に住んでいる、年代も職業も異なる多種多様な方々です。こうした地域のなかでの横のつながりと、学校を介した年代を超える縦のつながりが活性化すれば、防災に限らず、地域コミュニティにとって、とても良い影響があるのではないかと思います。

訓練の冒頭には拠点運営委員の方から、「あざみ野第二小学校地域防災拠点はどんなところ」と題した資料をもとに、地域防災拠点の役割について説明が行われました。参加された保護者の方からは、クラスの防災係になっても拠点の事を知らない人も多く、まずは拠点の事から知りたかった、という声も聞かれました。

また今回の訓練では内容もしぼられていて、AEDの使い方をおよそ1時間かけて、参加者が5グループに分かれ、皆さんが体験されていました。沢山のメニューを限られた時間で行うと、どうしても参加する人と、見ているだけの人に別れてしまうという課題も出ます。今回の訓練では、拠点を知ってもらう事と、AEDを使ってもらうことの2つに参加者の体験をしぼる事で、より深く訓練してもらおうという意図となっていました。

防災拠点訓練
空き缶を使った飯盒。

防災拠点訓練
大学生による、ジュースを使っての炊飯作業。

防災拠点訓練
くり抜いたジャガイモに、

防災拠点訓練
生卵を入れて、

防災拠点訓練
ジャガイモで蓋をして、ホイル焼き。

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