新横浜の大型図書館と、ブックス&ラウンジ。図書館ビジョンの推進。

2025-12-29 17:35:08 | カテゴリ:活動報告


横浜市の新たな大型図書館

12月15日(月)、横浜市会令和7年度こども青少年・教育委員会におきまして図書館ビジョンの推進についての質疑が行われました。

以下、質問の原稿と答弁のメモです。
(※議事録ではないので、実際の内容とは若干言い回し等が異なります。)
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■見出し
 ・新たな大型図書館の経済効果
 ・新たに提案された「ブックス&ラウンジ」と司書の配置
 ・ブックス&ラウンジと大学との連携
 ・ブックス&ラウンジを図書館として位置づけることが必要
 ・移動図書館と市民図書室を今後どうするか
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■参考資料:市民の豊かな学びに向けた図書館ビジョンの推進における令和8~11年度の取組事項について

新たな大型図書館の経済効果

藤崎 ありがとうございました。いくつか、たくさん論点もあった中ですけど、今年の2月の予算委員会ではですね、教育長ともこの大型図書館の質疑させてもらって、その際も、元々は教育と文化の施設でありますけど、やはりそのただのコストみたいな施設ではなくて、やっぱり例えば世界中の図書館で投資収益率の分析なんかも行われてますよねと、で、そういった視点でやってほしいですねということを申し上げて、教育長からも、知的な活動創造の拠点ということだけでなくてですね、やっぱ街の価値を高めるとか、そういう好循環につなげていきたいとか、評価基準を持ちながら点検、検証して推進をしていきたいという風に考えていますというご答弁いただいたんで、改めてです。今、先ほどもご答弁いただいてるところと重複するかもしれませんが、今回、この基本構想の策定において、その経済効果等をね、どのように議論して、どうこれから皆さんに示していきたいとお考えかを教育長に伺います。

下田教育長 やはり説明の手順の中で、少し皆さんに理解していただく手順は十分じゃなかったという点は反省しています。その上で先ほど申し上げました石川県立の図書館であるとか、都城の商業施設の図書館であるとか、これまでの図書館の殻を破った、都城は商業施設という意味で、それから石川県立はもう見え方と空間を全く違うものにしていると。でこれで多くの交流、波及が出ていますけれども、そういう意味では、横浜のような本当の意味の都心においてやる経済効果、そういうものについてもしっかりとやっぱり検証をしていかなければいけないと思います。今日ご指摘をいただきましたので、我々が考える、様々研究しながら進める図書館については、図書館という枠組みを超えてやっぱ町づくりにつながるというその指摘をしっかり踏まえて、手順を踏んでご説明をしていくように努力します。

新たに提案された「ブックス&ラウンジ」と司書の配置

ブックス&ラウンジ

藤崎 はい、ありがとうございます。先ほど来、鈴木委員からもたくさんご指摘いただいて、私もその通りだなと思いますし、今回まちづくりという文言もね、使いながらご説明いただいてきた中で、大型図書館とは別に、新たな取り組みとして、この「ブックス&ラウンジ(仮称)」というのは完全に新しいものですよね。で、レイヤーとしては、多分、中央図書館とか大型図書館というのがあって、地域図書館があるもので、取り次ぎ拠点があって、この地域間と取次ぎ拠点の間に入るような機能を持ったものが、このブックス&ラウンジになるのかなという風に捉えて伺っていました。

一方でですね、ブックス&ラウンジ、民間のイメージも掲載していただいてますが、ちょっとした大型マンションとか、ちょっとした高額なマンションとかの付帯施設として、1つの売りとしてブックラウンジみたいなものってたくさん作られていると思います。そういったものと、やっぱ横浜市が税金使って市民の皆さんのために提供するものが、同じような名前であっていいのかな、同じような場所であっていいのかなと思うわけですね。やはりそのブックス&ラウンジというものから想像するものと、皆さんが教育委員会として提供しようというものが、そういうマンションの1階のフロアみたいなものと全然違うはずですから、機能にしても仕様にしてもですね。その辺しっかりとやっていただきたいと思うわけですが。

まず、このブックス&ラウンジについてですが、私はやっぱりこう司書を配置できるかどうかが、これが肝じゃないかと思います。やはり、ただ本があって、ただ取り次ぎができて、ただ本を読める場所ではなくて、やっぱアクティブな活動があってこそそこに人が集うと。本を借りるだけではなくて、例えば企画があってですね、その企画を司書さんが提案をして、その企画の本がまた借りられるというようなことが行える場所になるかどうかというのがこのブックス&ラウンジの肝になるんじゃないかと思いますが、まず、この司書の配置、私はすべきと考えますが、見解を伺います。

大塚中央図書館長 はい。ブックス&ラウンジにつきましては、通勤通学ですとか買い物のついでに立ち寄れるような場所に立地をするということで、本と気軽に出会って本の楽しさを実感していただける場にしていきたいと思っています。で、そういう意味では、やはり人と本をつなぐ司書の役割っていうのは大変重要だという風に考えています。で、一方で、なかなか体制の面で司書を常駐するということが難しさというところもあるんですけれども、図書館のそういったレファレンス等のサービスをですね、市民の皆様にきちんとお届けできるように、例えば月に何回か司書がラウンジの方に出向いてそういったサービスを行うですとか、あるいは、今デジタルも発達しておりますので、モニター越しにですね、図書館にいる司書とコミュニケーションが取れるですとか、そういった仕掛けも考えられると思います。今後、このラウンジの中で司書の力をどうやって生かしていけるかについては検討していきたいという風に思っております。

ブックス&ラウンジと大学との連携

藤崎 はい。司書が毎日私、常駐するのが理想だと思いますけど、いずれにせよですね、やはりそこが生きた場所になるかどうかだと思います。で、もちろん司書じゃない方がそういった企画をすることも可能だと思いますし、私なんかこの話聞いて思うのは、4方面どこにするかわかんないですけど、例えば青葉区であっても、六大学とか言いながらですね、いろんな大学があります。市内各地、大学があるわけですね。で、大学には大学の様々な研究実績とか様々な先生方とかいらっしゃって、そういう大学の教授ないしは、大学の資源がポストブックス&ラウンジ等でですね、生かされていくというのも重要なポイントじゃないかなという風に思っています。

今回のこの資料拝見すると、大学と企業の接点みたいな書き方はいくつかあるんですけど、接点ってなんなんだろうかと思うわけですね。で、それもコンテンツを提供していくということで、大学と住民の皆さんが接していくということかもしれませんし、大学の持ってる資源、知識といったものをブックス&ラウンジで得られる。例えば、企業に勤めていて、会社帰りに6時、7時に、仕事終わりに寄って、で、そこで仕事のこれから自分のビジネスとしてのスキルアップに繋がるような講座が大学の経営学部の先生から行われるとか、そういうこともあるかもしれませんし、例えば横浜を舞台にした歴史の番組があればですね、歴史に関する大学の教授がそういったブックス&ラウンジで生涯学習的に様々な講座を行っていくとか、そういったアクティブな場所にできるかどうかが、このブックス&ラウンジという街づくりとか駅に近くとか、そういった形でやっていくと、民間の商業施設に入っていくということであれば、商業施設としても、この集客力があればですね、ぜひうちの商業施設に入ってほしいと、こういうことにもなるわけだと思います。そういう意味で、このいかにブックス&ラウンジをアクティブにできるかで、そのためには司書も重要ですし、大学っていうのも重要じゃないかと思いますが、その辺のお考えがあれば教えてください。

大塚館長 ブックス&ラウンジでは、単に本を展示するだけではなくて、やはり市民の方が気軽に知に触れられる場所にしていきたいと思っておりますので、例えば地域の大学ですとか企業ですとか様々な活動している団体等もあると思います。そういったところと連携をして、イベントですとか講座の開催するみたいなこともですね、検討していきたいという風に思っております。で、大学については同じ地域にある知の拠点ということになりますので、これまで図書館でも、例えば大学の図書館見せていただいたり、あるいは学生さんに逆に図書館に来ていただいて読み聞かせ等をやっていただいたりとか、交流は続けてきているところでございますので、このブックス&ラウンジという場の中で、大学とどうやって連携していけるかについても検討していきたいという風に考えております。

ブックス&ラウンジを図書館として位置づけることが必要

藤崎 はい、ありがとうございます。そういう意味で、大学のね、図書館の司書さんとか、そういった方々と共に運営していくとかいう考え方も、公民連携の1つのあり方としてありうるんじゃないかという風に考えます。で、この名称としてですけど、仮称ですが、私、これ図書館っていう名前にした方が、なんらかの形でですね、司書がいて書架があるんであれば、ちゃんと図書館っていう名前つける必要があるんじゃないかという風に思います。で、先ほども鈴木議員から広さの話ありましたけど、私、青葉区なんで、田園都市線で世田谷区から引っ越してこられる方もたくさんいて、世田谷、図書館たくさんあったと言われることがしばしばありますね。で、そうすると、じゃあ図書館、世田谷図書館の面積って狭いとこだと600㎡強ぐらいですよね。で、横浜みたいに2,000㎡とか3,000㎡とかよりは全然小さい面積でもこれ図書館として位置付けられていて、その図書館が世田谷には沢山あるって印象に当然なっているわけですから、もちろん広い方がいいし、配架されてる本が多い方がいいし、環境は広い方がいいですけど、今回、この基本構想等々、ビジョンの推進にあたってね、ブックス&ラウンジというものをやっていく中で、どこにでもあるようなブックス&ラウンジという名前でもなく、ちゃんと司書さんがいる場所であるということであり、かつ、知の拠点と話もありましたけど、そういう場所であると。で、これは明らかにただの結節点ではなくて、皆さんが知を得られる場所にしたいんだということをやる以上は、図書館、サテライトなのかミニ図書館なのかわかんないですけど、そういった名前をしっかりと付与していくことで、図書館である以上は皆さんもしっかりと図書館として運営していくと。市民の皆さんのこれが図書館であるということを理解して活用できる、そういった環境をしていく必要があると思いますが、名称について伺います。

大塚館長 ありがとうございます。名称については今仮称ということにしておりまして、図書館という名前をつけるかどうかというのは今後の検討なんですけれども、少なくとも図書館サービスを受けられる場ということが市民の皆様にきちんと伝わるようにですね、今後検討していきたいという風に考えております。

藤崎 ぜひですね、小さく収まらないようにやっていただきたいという風に思います。やはり、誰のためにやるかというと、皆さん別にそうじゃないと思いますけど、ちょっとしたこう工夫しながら、言い訳のためにやるわけじゃないはずなんで、もう大々的にこれ皆さん一生懸命考えてやっていかれることだと思いますし、教育長をはじめですね、いろんな形で、どうしたら市民の皆さんの図書サービス、図書館サービスを充実できるかということを考えて、これからこれを作り、やっていこうということだと思いますんで、ぜひですね、堂々と、これが図書館であって、皆さんのために作ったんですと、で、司書がいるんですと。で、アクティブな場で、経済効果があって、これは本当に横浜市政にとってコストでなく、非常に戦略的なコンテンツであるということを打ち出していただきたいという風に思います。教育長、いかがですか。

下田教育長 この空間は連携、そして司書の出番、どうやって交流をするかっていうことで考えてますので、今ご指摘、アドバイスいただいたことを我々もそうしていきたいと思ってますので、念頭に置いて検討して推進します。

移動図書館と市民図書室を今後どうするか

藤崎 はい、ありがとうございます。期待してます。で、あと1点だけですけど、ちょっと書かれてなかったことで気になるところがあったということで伺いますが、移動図書館の充実についても、うちの委員長からですね、これまでも充実してほしいというご意見、意見を伝えてきたと思います。あと、私の方も、市民図書室ですね、これどうすんだと、ちょっとこれまでずっと申し上げてきました。なかなかその辺が明確にわからないなというところありますので、この2点伺って終わりにしたいと思います。

大塚館長 まず、移動図書館についてなんですけれども、図書館から遠い地域に今2台体制で回っておりまして、身近な場所で本に触れていただく機会を提供するという意味では重要な役割を果たしていると思います。ただ一方で、今、利便性の高い場所にアクセスポイントを増やしていくという取り組みもしておりますので、その中で移動図書館の役割ですとかあり方についても今後整理をしていきたいという風に考えております。また、市民図書室ですとか、以前から地区センターの蔵書につきましても先生方からご意見いただいておりますので、そちらにつきましても、図書の取り次ぎ拠点の増設の中でですね、ちょっと蔵書のあり方については整理をしていきたいという風に考えております。

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