2月18日、青葉台の飲食店で行われている「こども食堂」にお邪魔をしました。先日は、さつきが丘地域ケアプラザで行われている「あおば子ども食堂」にお邪魔したのに引き続き(こちらのブログ参照)、2ヶ所目のこども食堂訪問。
2ヶ所目と言っても、「あおば子ども食堂」が社会福祉協議会の皆さんの活動から展開されているのに対して、こちらは飲食店のオーナーさんのご厚意による、個人から始まった取り組みです。会場となっているのは青葉台のレストラン「JAY’S」さん。お店のオーナーのトニーさんはガーナ出身で、「NPO法人アフリカヘリテイジコミティ」の理事長を務めていらっしゃって、日本とアフリカの文化交流を通じて、子どもたちの成長や、地域活性化に貢献したいと活動をされています。
トニーさんは、アフリカにおいても、貧しいストリート・チルドレンを保護し、生活や育ちを守る活動を続けられています。そんな中、日本にも「子どもの貧困」という問題があり、満足に食事を食べられない子どもや、1人で食事をする子ども達が居ることを知ったことから、ボランティアでこども食堂を立ち上げられました。
完全無料を実現できているのは「恩返し」の気持ち
「ノヴィーニェこども食堂」と名づけられた、トニーさんの子ども食堂は、なんと完全無料。一般的にこども食堂では、100円〜300円くらい払うところが多く、こどもは無料でも大人は有料というのがほとんど。ノヴィーニェこども食堂では、こどもも大人も完全無料で食事が提供され、さらにはビュッフェスタイルで、沢山の料理から選んで食べることができます。これは、トニーさんからの沢山の持ち出しがあって実現されていますが、トニーさん曰く「恩返し」。調理や受付などのスタッフさんも完全ボランティアです。本日も十数名の子どもたちが参加していました。元々は子どもの貧困対策として全国的にこども食堂が広がりましたが、さつきが丘地域ケアプラザもそうだったように、利用者は貧困層に限られていません。トニーさんも、誰でも来れる環境でなければ、困っている人が参加しづらくなってしまうと考えていて、敷居を設けずに様々な子どもが参加できるように取り組まれています。
こども寺子屋も
こども食堂と合わせて「こども寺子屋」も開催されています。こども食堂が12:00〜13:30、寺子屋が13:30〜15:00と、連続して行われるので、ランチを食べ終わった後に、そのまま寺子屋にも参加できます。今日の寺子屋メニューは、絵本の読み聞かせ、英語ミニレッスン、雛人形づくり、ジャンベ体験となっていました。アフリカの太鼓や、英語を通じて、文化交流を深めたいと、取り組まれています。
今後の取り組みと、必要とされる支援の輪
元々は毎週行われていたノヴィーニェこども食堂ですが、現在は月1回の開催。完全ボランティアで行われているのと、相模原でもトニーさんはこども食堂を行っているので、体力的な課題などがあるそうです。開催日数を今後増やして、4月からは月2回にしたいと仰っていましたが、それを実現するにも、ボランティアで手伝ってくださる方が必要。調理や配膳、学習サポート、食材の提供、文具や教材の提供といったボランティアを必要とされています。また、ご寄付も必要とされていらっしゃいます。ノヴィーニェこども食堂のWebサイトから、ボランティアのことや、開催日程などご覧いただけます。お問合わせの上、一度実際に足を運んで頂いて、取り組みをご覧頂くのも良いのではないかなと思います。
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