小田原市長訪問。市民協働への取組み。

2013-12-05 16:51:38 | カテゴリ:活動報告


本日は会派の仲間と小田原市を訪問し、加藤憲一市長に小田原市政の取組みを伺いました。観光政策や、地域経済、周辺自治体との連携などについて貴重なお話を伺うことができました。

私は特に、市長と市民との関わり方について、興味深く伺いました。およそ20万人の人口を抱え、25の連合自治会を抱えています。市長は連合自治会との関係を構築し、どこにどんな人が居て、どんな活動が市内で行われているかは、大体把握できていると言います。

1期目の市長選当選後には、新人市長として地域との関係を構築する為に、2年間にわたり関係団体を何度も回り、自分の実現しようとしていることを説明し、理解してもらったといいます。そして、現在では各地域で開催される会合等に市長が招かれ、市長の考えを説明しつつ、そこから得られる市民の声を反映できるように取組んでいるといいます。

市長の市政運営の基本には、市民協働、住民自治があります。「市民協働」の美名の下に、仕事を回して補助金をつけるような取組みではありません。市民の専門性や、主体性に任せられるものは任せて行く。行政は、行政所有財産の整備等の費用は出しても、運営等は出来る限り、市民に任せて行く。そういった考えから取組まれているのが、「小田原丼」であったり、「無尽蔵プロジェクト」であったりします。この無尽蔵プロジェクトには、市長は10のテーマを選定しただけで、取組み自体は市民に任せているといいます。

また、25の連合自治会ではそれぞれが、「地域別計画」を策定しています。この地域別計画は、「一層の市民参画として、地域の皆さんが話し合い、知恵を出し合って、それぞれの役割や責任を確認し、地域の将来像や課題、その解決方法、自ら取り組んでいく活動などをまとめたもの」とされています。将来的には、連合自治会それぞれが、独自にマネジメントできるような自治を目指しているといいます。

市長が市民に直接説明をし、意見を聞き、できるだけ市民に任せて行くという行政運営の姿勢を、伺うことができ充実したヒアリングとなりました。

小田原市長

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