2023年3月1日山内小学校の5年4組の児童が、横浜市長と教育長に対して「学校給食の献立に関わるプラスチック包装削減のお願い」という要望書を提出しました。年間で約23tのプラスチックゴミを減量できるという試算がなされています。総合的な学習の時間において、子どもたちが環境問題を学び、マイクロプラスチック問題に取り組みたいと考え、行動してきた成果です。
私は1月に山内小学校に訪問して、5年4組の皆に2コマ授業を持つ機会をいただきました。もともと1年前から、「マイクロプラスチックゼロコミュニティ〜Welc0me〜」という小学生が中心の団体に参加し、早渕川の清掃活動や給食の牛乳で使うストローの廃止の要望活動を行っていました。そうした経緯から、地元のプラスチックゴミの対策を行っている団体から話を聞きたいという相談があり、団体の小学生が他の小学校の授業に行くことができないので、私が授業をもたせてもらいました。
授業では、1コマ目ではWelc0meの活動を紹介し、2コマ目ではワークショップ形式で、
(1)身の回りにはどんなプラスチックゴミがあるか、
(2)どうしたら身近なプラスチックゴミを減らせるか、
(3)自分たちに出来ることは何か、
について段階的に議論を深め、沢山の意見を出してもらいました。自分たちに出来ることとして、給食からプラスチックを無くす、学校のゴミの量を調べる、街のゴミ拾いをする、ポスターを制作して伝える、家族に呼びかける、プラスチック製品を買わない、などのアイディアが出されました。子どもたち自身で考えたアイディアを具体化するために活動が展開されました。(※下記画像参照)
提出された要望書では、パンの袋、ゼリーのカップ、ゼリーの蓋の計量を計量した上で、年間の提供回数や横浜市内の児童数を踏まえて試算がなされています。パンの袋を無くし、ゼリーの容器や蓋を紙に変えることで、年間で約23tのプラスチックゴミを減量できる、という内容になっていて、この試算のもと給食のプラスチック包装を削減する要望書がまとめられています。
要望書には参考資料が添付され、これまでの5年4組の取り組みについての報告もありました。家庭のプラスチックゴミの量を4週間に渡って週1回毎週測ったり、山内小学校単独でプラスチック包装の無い給食の日を設けたり、学校のプラスチックゴミの量を測定したり、ポスターを制作して学校で呼びかけるだけでなく家庭に持ち帰って家族への呼びかけが行われていることが記されていました。自分たちで課題を見つけ学びながら、身の回りで自分たちにできることを確実に実行している子どもたちの行動が、素晴らしいことだと思います。
※要望書提出の様子が取材され、新聞で報道されました。
・東京新聞 2023年3月2日朝刊
・神奈川新聞 2023年3月2日朝刊
・読売新聞 2023年3月3日朝刊
・タウンニュース青葉区版 2023年3月16日号
2023年1月に授業で話しているところ(2023年1月19日)
皆から出された「自分たちに出来ること」(2023年1月19日)
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