本日、六本木で毎週土曜日に行われている、マルシェに行ってきました。「食材を作る人とそれを料理して食べる人が出会う場所」をコンセプトに、日本全国の野菜などの食材を、農家の方やその家族・友人の方が、消費者と話しながら直接販売するイベント。横浜では二俣川で開催されています。
私が所属する委員会は、文化観光局を所管します。市長の肝いりで新設された文化観光局ですが、それだけ横浜市の文化観光政策が重要ということでもあります。私も横浜市の将来のためには、文化観光政策が重要と考えています。また、横浜市内でも沢山の農産品が生産されています。横浜の農業活性化も今後の課題だと考えています。今回のマルシェは横浜にも活かせるヒントを探しに行きました。
場所はアークヒルズのカラヤン広場。12時ころに着きましたが、沢山の来場者。商品によっては売り切れ間近のものも沢山あり、イベントの人気を伺うことができました。それでも出店者の方によると、1年前よりはだいぶ客足が減っているということでした。
青森や高知、沖縄と沢山の地域から出店がありましたが、その中には被災地も含まれていました。その一つが「野菜のキセキ」。被災地の農業を再構築することを目的に、宮城県岩沼市のフレッシュファームさんが設立したプロジェクト。岩手、宮城、福島各地の野菜を販売していました。代表の村上さんも正に被災者で、全て流されてしまったという。本当に全て。今の政治に任せていても、被災地の農業は復興できない。今の日本ではだめだ。そういう切実な想い、現場で体験した声を聞かせて頂きました。
その隣では、「竹鶏物語」という宮城県白石市の卵を販売するお店も。ここのお店は生産者の友人が、被災した生産者の代わりに販売するというスタイル。普段は丸の内で働いている方々が、今日だけ手伝いをしているという。今全国各地で被災地支援を消費を通じて行われていますが、消費だけでなく販売でも支援が行われています。
このマルシェの面白い仕組みが「援農・援売」。実施主体はマルシェそのものではないのですが、農作業のボランティアや、マルシェでの販売支援をボランティアで行うもの。マルシェ自体は生産者と消費者のマッチングですが、援売でそこに「販売を楽しむ」ことも可能になっています。
こういうイベントを横浜でもやりたいと考えています。農業に限らなくても同じフレームで、色々と展開が可能だと思います。横浜の農産品に限定したマルシェとか、被災地の工芸品のマルシェとか。多くの品物が並んで、会話ができて、良い商品を買えて、みんなが楽しくなれる場所。横浜から、食や農業、消費を通じて被災地を支援できるようなイベント。沢山のひとが横浜に集まって、横浜で楽しんでもらえて、横浜が活性化するイベントを、なんとかしてやりたい。
会場で話した方の中には、横浜から来てる方も多くいらっしゃいました。ここ青葉区からも2名の方が。横浜の人が六本木で、ではなく、横浜の人が横浜で楽しめるようにもしたいですね。
(参考)資料をもらったりしたお店
・野菜のキセキ : お米、きゅうり、トマトなど被災地各地の野菜を販売。
・竹鶏物語 : 栄養たっぷり、美味しい卵。
・やんばる光花園 : 絶品のマンゴー商品。
・さくら工房 : 種類豊富なシフォンケーキ。
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