放射線測定について、横浜市の方針。

2011-06-01 23:42:06 | カテゴリ:活動報告


本日、横浜市の放射線測定に関する方針が、ようやく発表になりました。

これまで、委員会(市民、文化観光、消防委員会)での議論や、消防局との議論の中で何度も何度も、消防局所有の放射能測定器を利用して、市内各所で測定を行い、市民の安全を守ることを訴えてきました。今回、新規に計測器を購入することになりましたが、一時的に消防局所有の器材を利用することになっています。時間はかかりましたが、まず第1歩が踏み出されました。

測定対象は、

①地表近くの大気
②小学校給食の材料

の2つです。

しかしながら、まだまだ方針が定まっただけ。詳細決まっていない部分も多いです。測定場所や、公表方法など、これから決まっていくようです。公表されている測定場所も、「各区ごとに、小・中学校4か所/月程度、保育園2か所/月程度」となっており、公園に至っては、「市内2か所/月」となっています。つまり、月に1回測定を行うだけということです。本当にこれだけで十分なのか、疑問があります。

今回の市の決断を否定するつもりはありません。確かな前進です。でもまだ不十分。今後も、継続して市民の安全確保を市に要求していきます。

※下記に発表資料を転記しましたので、ご覧ください。


市内の放射線量の測定について

市内の放射線量については、これまでも大気や水道水について計測し公表しており、測定結果も問題ありません。また、食材については産地において出荷前に検査され、安全確認されており、流通しているものは安全です。
一方で、福島第一原子力発電所事故に伴う放射線物質の影響に対する不安をお持ちの方もいますので、こうした不安を払拭するため、地表近くの大気(空間線量)及び給食材料などについても、次のとおり放射線量を測定し、公表します。

1 新たな測定対象について
(1) 地表近くの大気(空間線量)
・地表から50cm又は1mの地点の空気中のγ線を、小学校、中学校、保育園の
校(園)庭について測定し公表します。各区ごとに、小・中学校4か所/月程度、
保育園2か所/月程度を目途に行います。また、公園については、市内2か所/月を
測定し公表します。

・計測機器は新たに購入することとし、機材調達までの間は、消防局が保有するサーベイメーターを活用し、測定します。

・この測定をした後、必要に応じて土壌についても測定できるよう機器の整備を進めます。

・大気中の放射線測定のモニタリングポストについては従来どおり、環境科学研究所にて、
文部科学省「連続モニタによる環境γ線測定方法」に準じた方法により、測定を実施します。
この他に、環境科学研究所、都筑区役所、南部公園緑地事務所の3か所で高さ50cm、
1mの地点の測定を、当分の間(3か月程度)、実施します。

(2) 小学校における給食材料
・食材は、産地において汚染状態を計測されており安全ですが、一層の安心を確保するため、
中央卸売市場や南部市場等で計測(サンプル調査)を行うこととしています。

・更に、小学校の給食材料についても念のため、サンプル調査を行います。
これに対応する機器は、新たに購入することとし、それまでの間は委託等により、可能な
範囲で実施します。

2 体制について
放射線問題に全庁的に対応していくため、「放射線対策部」(部長:副市長、副部長:健康福祉
局長、ほか関係局長により構成、事務局:健康福祉局)を災害対策本部の中に設置します。

3 その他
・詳細については、新設する「放射線対策部」で早急に検討し、6月のできるだけ早い時期から測定を実施します。

Comments 8

  1. 2児の母 より:

    まずは1歩前進、嬉しく思います。更に測定場所・回数が増える事を期待します。そして校(園)庭や公園の除染も行ってほしいです。毎日子供達の体を傷つけ続ける放射性物質は、たとえ僅かでも取り除くべきと思います。ところで測定場所に幼稚園が含まれていませんが、横浜市は公立の園が無いからなのでしょうか?是非幼稚園も対象に入れてほしいです。

    • 藤崎浩太郎 より:

      仰る通りで、市立が無いので幼稚園は対象外ということです。今回の対象は市の関係局と調整をして選定することになっています。まずは重い腰を上げたということですね。
      その重い腰を上げさせたのは、間違いなく市民の声です。

  2. 横浜の母 より:

    上記の方を踏まえた上で、横浜市立の保育園も入っていませんがどうなのでしょうか。
    小学生は砂を食べちゃだめだよと言えば聞きますが、
    保育園児は無理です。
    完全に大人が守らなきゃいけないと思っています。
    保育園やその園児達が遊ぶであろう公園も是非心より切にお願いいたします。

    • 藤崎浩太郎 より:

      横浜市立の保育園に関しては「保育園2か所/月程度」で行う予定です。
      公園に関しては「市内2か所/月」と更に少なくなってしまいます。
      もっと測定する必要があると考えています。

  3. コリス より:

    一歩前進したことをうれしく思います。上記の方同様、幼稚園が対象外なのが残念でなりません。横浜市で幼稚園にも線量計を貸し出して、義務付けることなどは不可能なのでしょうか?現在幼稚園では子供たちが水道水を飲んでいるのですが、水筒を持っていけるように幼稚園と交渉中ですがなかなか許可がおりず実現できません。
    安全とはいわれてますが、子供たちの健康を心配する保護者の気持ちにもう少し
    耳を傾けていただけたらと思います。

    公園も、特に子供たちは排水溝や藪など、放射性物質のたまりやすい場所を好んで遊ぶのでとても心配です。定期的な測定を早い段階で行っていただくことを切に願います。

    • 藤崎浩太郎 より:

      安全なら、安全であるという数値を自分の目でも確かめたいですよね。現状では市の所有する測定器は42。現在被災地で復興にあたる消防隊が持参している機器もあるでしょうから、今使用できるのはそのうちの幾つか、おそらく各区1台でしょう。市長の発表では、新たに測定器を購入することとなっています。各区で柔軟に対応できるように、早急に購入、配備してもらいたいですね。

  4. 中澤俊和 より:

    頑張っていますね。
    話は変わりますが、東電の電気料金の件で3月無検針でゴタゴタしていましたが
    今月精算時に不適切な処理を行っているようです。
    要因は2ヶ月分の電気使用量を単純に2で割り精算しているからです。
    詳細は鶴見検針センターにご確認を。
    早期の震災復興に期待しています。

    • 藤崎浩太郎 より:

      情報提供ありがとうございます!
      調べてみます。
      震災復興、横浜からも積極的に行いたいです。

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