第9回世界ファブラボ会議が横浜にて開催されます。本日はそのレセプションにお招き頂きました。http://www.fab9jp.com/expo/
ファブラボと聞いて、ピンとくる方はまだ少ないかもしれませんが、3Dプリンターや、レーザーカッターなら聞いた事がある方が、少し増えるかもしれません。
ファブラボは世界50カ国200カ所以上で展開される、デジタルファブリケーション機器を備えた実験的市民工房のネットワーク、と説明されます。誤解を恐れずに平たく言えば、3Dプリンターなどを利用して、デジタルデータからモノづくりを行い、地域や社会の課題解決などに活かしていこうという取組みです。
NHKでも取り上げられているので、コチラのリンクから↓
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130820/k10013909891000.html
そして私が1年ほど前に、ファブラボ鎌倉に行った際のブログはこちら↓
https://www.fujisakikotaro.jp/blog/activity/entry1274.html
レセプション会場には、慶応大学の國領二郎教授や、村井純教授も出席し、挨拶をされていました。ファブラボやデジタルファブリケーションは、産業面からも、社会の課題解決面からも、そして社会変革といった側面からも、非常に高い注目を集めています。黎明期から日本のインターネットを支えてきた人物が、次の時代を築くと期待されるFABの国際シンポジウムに招かれるというのは、時代・社会の変革バトンが渡されるかのように、私の目には映りました。そしてこの2013年、ちょうどFABへの認知がファブラボ鎌倉やファブラボ筑波が出来た頃よりも数段と高まり、オープンデータの取組みが進み、フューチャーセンターの取組みが横浜市の中でも進みつつあるこの年に、横浜でFAB9が開催されるというのは、非常にシンボリックで意義深い事です。
会場では、以前アムステルダムのファブラボでお会いした日本人の方とも嬉しい再会を果たせました^^また、3Dプリンターを製造し続けて二十数年という、ローランドディージー株式会社(http://www.rolanddg.co.jp/ )の社長とも、運良くファブの未来について意見交換をさせて頂く時間にも恵まれました。本当に熱い想いを持った方々が、長く長く取組んでこられたんだなと思います。
日本には現在6カ所のファブラボがあり、関内にもファブラボが間もなく設立されます(http://fablab-kannai.org/)。今日のレセプションには、仙台のファブラボの方もいらっしゃっていましたが、仙台では行政が関わり、運営費用を行政が賄っていると言います。他のファブラボは民間ベースで行われるので、行政か、民間かで一長一短はあると思います。とは言え、仙台市は産業や創造都市という文脈の中でファブラボを位置づけているということで、先見の明があるなと感じました。やはりその裏で汗をかいた、積極的な市職員が居ると言います。一度視察に行きたいですね。
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