平成27年度予算案の中からの、注目施策シリーズ。今回は健康福祉局の、「ICT及びビッグデータ活用の検討」という新規事業を取り上げます。この事業では、医療関係のICT活用状況調査と、協議会の設置などが示されていますが、当局説明で言及されてきたのは「データサイエンティスト」の育成。私はここに注目しています。
新規事業で、具体的なことはこれからのようですが、統計専門のような職員(データサイエンティストをイメージ)を庁内で育成していくという方針です。横浜市大にも統計に強い先生が着任しているので、その先生とも協力をしながら育成するような考えということです。
ただ人材育成と言っても、役所では2〜3年で人事異動になります。いくら育成しても、異動で統計とは全く違う部署に配属となれば、人材が活きません。そうした点についても、当局として課題認識しており、今後は健康福祉局(次年度からは医療局において)だけでなく、総務局のIT活用推進や人事、政策局の政策課と連携をしながら、検討を進めていくということでした。
ちなみにICTの人材育成については、私自身も重要な取組と考え、昨年の議会で議論してきたポイントでもあります。データの活用という視点からいえば、医療にとどまらず全市的に重要な仕事となっていくので、こうした事業には期待をしたいと思います。
参考:2014年10月14日 総務局審査 質問17〜20あたり
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