図書館の新設や充実に関して、副市長との議論。

2019-10-01 23:29:32 | カテゴリ:活動報告


9月12日(木)横浜市会令和元年度こども青少年・教育委員会におきまして、「第二次横浜市民読書活動推進計画(素案)」に関する報告が教育委員会からなされ、質疑を行っています。

これまで私は議会において、横浜市の図書館サービスの充実や、図書館の増設の要望など、図書館施策に様々取り組んできました。

■参考:図書館に関する藤崎浩太郎ブログ

近年の図書館は、図書の貸出業務とレファレンス機能の向上といった内部での機能の向上という視点だけでなく、魅力ある図書館づくりによって、人が集まるようにし、経済効果や人口増加を意図していたり、地域課題の解決するための機能が設けられていたりと、図書館の外へ影響する施策展開が行われています。今回の常任委員会では、これまでの視察での知見や、市民の皆様から伺ってきた意見などをもとに、改めて図書館施策の充実について議論を行いました。最後の副市長への質問では、図書館の新設についても見解を聞いています。

以下は、藤崎の質疑部分を文字起こししたものです。

読書活動の担い手拡大の成果指標について

第二次横浜市民読書活動推進計画(素案)
藤崎 まずひとつ、成果指標のところ(※素案P40「当初値から増」とされている部分)だけ。今、藤代委員からもあった、担い手ですね。4,072人を(5カ年で)「当初値から増やす」ということになっているのですが、市全体でですね、いろんな地域活動の担い手不足が課題になっていて、ボランティアベースでのいろんな活動を担ってくださる方をどうやったら増やせるかということは、いろんな局、いろんな課のいろんな事業で描かれている中で、読書活動の担い手としてのボランティアさんというのは、潜在的にどのくらいこの見いだせているのか?要は4,000人で推移しているのが、MAXの4,000人くらいなのか、もうちょっと10,000人くらいは潜在的に読書活動をやってくれそうな人がいて、まだ認知しきれてないのかとか。どのへんを狙っていくと、このボランティア活動の参加者を増やすことにつなげられるのかという具体策がないとこれ増やしていけないと思うのです。 まあそれをこれまでやってこられた結果、4000人程度で推移してきたということだと思うんですが、これからどうやったら増やせるというふうに計画をされていくのか、実行されていくのか教えていただければと思います。

渡邊生涯学習担当部長 この4,000人いうのはですね、図書館が関係した形での読書ボランティアなのですが、今回第2次計画を策定するにあたってですね、読書ボランティアがですね、図書館関係だけではなくそれ以外の地区センターですとか、市民利用施設でですね、活動されているということがわかりました。で、それらのですね、件数しかちょっと今把握できていないんですけれども、それらの活動もしっかりと把握してですね、読書ボランティア延べ人数で何人の方がやっていただけるのかという形でやっていきたいと、把握していきたいというふうに思っております。そういう意味でですね、この成果、目標値のほうもですね、4,000人以上と、当初値から増という形で、目標とさせていただきます。
 主な取り組みというところでですね、ここの3ページのところのですね、2の成人の読書活動の推進と担い手の拡大の主な取り組みのところを、これが、今後第2次計画で主にやっていくものでございますが、ボランティアさんにですね、市民活動、生涯学習センターなどを通じてですね、活動場所や情報の提供といったものを行いますし、ボランティアさんに対してですね、スキルアップの向上、レベル別の講座ですとか、あるいは対象者、乳幼児を対象とした、あるいは小学生を対象とした講座といったものも拡充するということも、計画として考えております。

藤崎 さっき教育長も「当初値から増」という目標の設定に対しては、まあちょっといろいろ思いがあるようなことをおっしゃっていただきましたが、まあ18区で仮に10人増やせたら、それだけでも180人増えるというもののはずなので、1人増えても結果的には増と言えることかとは思いますが、まあ新しい取り組みもされていくということなので、次の報告されていくタイミングですよね、実際の中間報告なのか最後の結果報告なのか、当初値より増というのが低い当初値より増ではなくてですね、高い数値での評価を報告がされるように取り組んでいただきたいというふうに思いますし、修正の可能性があるんであれば、もう少しですね、意欲的な目標値、それを1000人増やせ、3000人増やせというつもりはありませんけれども、掛け算できるものは掛け算をしていくことというのも一つじゃないかなというふうに要望だけしておきます。

大和市「シリウス」と、近隣市図書館の広域利用の現状

第二次横浜市民読書活動推進計画 (素案)

藤崎 次の質問ですけど、先程もありました広域相互利用で、大和市が非常に多くを占めているというのは(※素案P25 コラム「広域相互利用について」)、大和市のシリウスに私たちも視察に行きました。シリウスの方からも、横浜市の方に大勢お越しいただいてありがとうございます!なんて皮肉か本音かよくわからない、まあ好意的にとらえてまいりましたが、先日のシリウスが800万人の来場者をのべで突破されて、初年度で300万、2年目でも300万人来館をしていたということですから、非常に多くの方が来館、シリウスに訪れている。横浜市の年間の18の図書館の確かのべの来館者数が、800万人弱くらいですよね、770~780万人くらいの来館者数だったと思いますが、横浜市内全部あわせても年間で780万人とかそういう数字で、大和市のシリウス1館で年間300万人とか、そのうち横浜市の利用者が非常に多く占めている、まあ大和市のほうが多い、全体の中の他都市の利用者ということではあるとは思いますが、そのへんですね横浜市として、もともと相互利用を始める前、様々なご説明いただいてきたときには、横浜が相互利用をし始めると、他都市の人が横浜市に来て、他都市の人が横浜市の本を借りる量が増えていくんじゃないかという話も伺ってまいりました。で実際その他都市における登録者の人数が書かれているのですが、他都市からの利用者数みたいなものは、どこか表示があれば教えていただきたいと思います。

田雑中央図書館長 今のご質問は第2次計画の素案の中に表示があったかというご質問かと思いますが、他都市からの利用ですと、他都市在住の方が横浜の市立図書館を登録していただいた人数はですね、累計で、約4,000人。貸出冊数でいうと35,000冊ということになります。すみません、平成30年度で35,000と。累計ですと約60,000です。

横浜市立図書館のアクセス性の問題

藤崎 他都市からよりも他都市に行っているほうが非常に多いというのが、比率としてはこの数字上、見えるのかなと思います。

横浜市民からの図書館ニーズというものが非常に高いというのは、当局の皆さんにもよくご理解されてきている中で、18区に1館ずつの図書館を増やさない形で、どうしたら魅力ある図書館、図書施策や読書活動を実現できるのかということを取り組まれてきたかと思うのですが、今回大和市に非常に横浜市民が行っているという事情を考えますと、横浜市民の読書ニーズを横浜市が十分に満たしてくることが出来なかったがゆえに、アクセス性の高い大和市もしくは川崎市に、多くの方が図書館のご利用に行かれているということなのではないかと思います。

一方で東京都と比べるのは非常につらいところもあるのですが、横浜市内、図書館への、図書館だけですね、地区センターとか貸出図書みたいなところではなくて、図書館へのアクセス性でいうと、非常に横浜市はやはり地域によっては図書館が30分以上かからないといけないようなエリアとかが多くあるわけですが、そういったアクセス性の問題をどのように考えていらっしゃるか教えていただければと思います。

田雑中央図書館長 おっしゃるとおりアクセスのいい場所とは限らなくて、私どものほうも、例えば駅の中にあるような、川崎のようなですね、駅の地下というか駅に隣接されているところでかなりの利用がなされていることを考えると1区に1館で必ずしも駅のそばでないところが多いというのは、ちょっと不利なところだなというふうには感じています。
 申し上げるまでもないんですけれども、取次サービスみたいなものをいくつかのところで行っておりまして、二俣川ですとか東戸塚、あるいは地区センターなどいくつかのところで、サービスポイントの実施をしております。あと全市で、21ポイントで移動図書館を運営しておりますけれども、そういうことだけでアクセス性の問題をカバーできているとは思えないんですが、そういうサービスをご利用していただくようにPRしながらですね、少しでもアクセス性を高めていける取り組みが出来ればなという風にはと考えております。具体的なこうしたいというではなくて申し訳ないのですが、少しでも利用しやすい図書のですね、サービスを引き続き進めてまいりたいということはまさにおっしゃるとおりでございます。

藤崎 図書館のアクセス性、読書するにも図書館が遠くて本が借りづらいという話はどうしても聞かれますし、もちろん取次サービスがあるものの、よく理解していないというケースも、青葉区なんかはその長く、取り寄せができたりとか地区センターを窓口に借りられたりとか、そういったサービスが用意されてきましたけど、意外と市民の、区民の皆様が知らないことも多いので、そういった部分の改善が必要なのかなと考えます。

人口施策、経済施策として、そして新設について副市長の見解

藤崎 あと副市長に伺いますけど、シリウス、図書館を拠点にしながら、交流人口を増加させていたりとか、最近の図書館ですと、知の拠点、情報の拠点として本の貸し出しやレファレンスだけでなく、子育てのしやすい環境を作ってあったりとか、私の前に武蔵野プレイスとか行きましたがけど、地下1階には青少年自立支援として居場所づくりがなされていたりとか、地域や自治体に課題に応じて図書館をただの本の貸し出し場所とレファレンス機能だけではなく、それ以上のものを用意することで、より多くの人をひきつけていたり、その結果ですね、地域経済の活性化につながっていたりとか、地価の上昇みたいなものが一部でみられていたりとか、そういった意味で経済政策としての図書館というものを、明確に取り組んで来ている自治体がある中で、横浜市としては、図書館を新設するというニーズ、より多くの図書館を作ってほしいというニーズが市民の皆さんからこれまでも寄せられている中、18区に各一館というやり方をこれまで通り続けていくのか。もしくは今公共施設の再編整備というものを財政局を中心にやり始めている中で、新たなその図書館の新設というものの、横浜市に交流人口を増やしていく経済政策につなげていくという視点から、検討していく段階にあるのではないかと考えますが、副市長として見解があればお願いします。

荒木田副市長 いかに町の賑わいを生みだすかとか、経済性をあげるかというのは、非常に重要な課題だと思っておりますが、基本的に図書館というのは、やはり本に親しみ、知的好奇心を満足させ、世界を広げるというような場所だと考えております。
 先生おっしゃるように、単に本を借りるということだけですと、取り次ぎ拠点をいかに増やすかとか、本を借りられる場所をいかに増やすかということ、また、最近民間の動きでも、コーヒーを飲みながら本を読める、そういったお店をいかに誘致するかとかということになってくると思いますが、私自身の経験に照らして言うと、私は図書館が大好きな子どもでございまして、小学校中学校の時に、朝図書館に行くと、お弁当を持っ行って、夕方まで図書館にいて本を読み、それから学校の勉強でわからなかったところを調べ、司書の方と仲良くなり、あなたに向いている本はこういう本じゃないのと紹介してもらい、ということで、自分の日常生活の中では知りえなかった、知識、本、それから調べ物ができる、本当に学校以外のわくわくするような場所でございました。今の横浜の1区1館図書館が全部そうなっているかというと、私は図書館はもう少し頑張るべきところがあるんじゃないかと思っております。
 図書館によっては、先程お話にもありましたように、例えば病気に関するものとか、今でいうとパラリンピックですとか、オリンピック、そういったものをテーマにして楽しく本が選べるという場所もあるかと思いますけれども、朝から晩までいて1日中わくわくして過ごせる、親御さんが子どもを連れて行って次々と楽しいことに出会える、そういう大変魅力ある場所になっているかというと、もう少し努力すべき点があるのではないかと思っております。
 他の施設に行ったついでに寄れる利便性というものも非常に重要だと思いますけれども、まずは1区に1か所、多少遠くてもそこに行って本当にこの区に住んでいてよかった、横浜市民でよかった、こんなに楽しい知の拠点があるんだ、というような魅力ある場所になっていただきたいということを充実させたうえで、しかしながらやはり東京なんかと比べると、これだけの人口がいて、1区に1か所でいいのかということはございますので、いろんな機会をとらえて、図書機能の充実をどう図っていくかということは検討すべき課題だというふうに考えております。

藤崎 副市長の図書館好きというお話も伺って、感銘を受けながらお話を伺わせていただきましたが、最後意見だけにしますけど、やっぱり今お話の通りで、いろんな交流の中で知識が深まったりしていくというのは、公立図書館というものがあることで、家庭の経済環境に左右されず学ぶ機会を得たりとか、それが最終的には自分が成長していくものにつながってきたという経験談というのは、図書館を利用してきた方からたくさん寄せられている話だと思いますし、そのために正に存在しているとも言えるところだと思います。

またシリウスなんかですと、市民活動の場所と図書館をくっつけることで、市民活動に情報を提供していくという、先程図書ボランティアの話もありましたが、いろんな地域でいろんな活動が行われていくための、元となる情報との出会いであったりとか、活動の指針となる情報との出会いであったりとか、それが横浜市の市民活動を更に支えていく場所にもなっていってほしいとも思っていますので、簡単に1区1館制を変えて複数館にしていくのは難しいかもしれませんが、まあ大和市が全部じゃないですけど、デパートのフロアをね、改装テナントの1つとして図書館を用意することで、新たに図書館の整備を行っていく方法も、全国でもみられてきているところですので、いろんな形でですね、図書館なのか分館という形かもしれませんが、市民の利用を促進できる、市民のニーズに応えられる取り組みを検討して進めていただければと要望しておきます。以上です。

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