本日より、横浜市会第2回定例会がスタートしました。今年度の所属委員会も確定し、私は常任委員会が「健康福祉・病院経営委員会」。特別委員会が「孤立を防ぐ地域づくり特別委員会」となりました。常任も特別も、福祉系の内容を審議する事となります。
3月に行われた予算委員会では、健康福祉局の審査に立ちました。まちづくり、地域づくり、と言うと、健康福祉局の仕事とは違う様にも感じますが、実は福祉政策において「まちづくり」は非常に重要視され、取組みが行われています。ケアという視点に立てば、誰が、どこでケアを提供する/提供されるのか、という課題が出ます。もちろん、本人1人ではないし、家族だけでもない。また対価のあるサービスだけでもなく、施設の中だけの提供でもない。そこで、地域におけるケア、が今全国で議論され、取り組まれています。
以前から当局と議論し、主張していることの1つは、施設を提供する発想から、機能を提供する発想に転換する必要がある、ということです。横浜市においては、地域ケアプラザの整備が進められてきて、あとは12か所の整備を残すだけとなりました。ケアプラザの果たしている役割はもちろん大きいわけですが、ケアが行われるのはケアプラザの中だけではありません。地区センターやコミュニティハウスでの活動も、広い意味でのケアを担っている場合もあります。また高齢者や障がい者ケアという視点では、アクセスの悪いところは利用されづらいという課題もあります。ケアという機能を、施設と一体化してしまうと、本当に必要な人に、十分なケアが提供されなかったり、広義のケアが、行政の定義するケアから外れてしまったりと、縦割りなケアになってしまいます。予算委員会では、限られた時間での質疑でしたが、今年は1年通して常任委員会で議論ができます。もっともっと議論したいこと、調べて勉強したいことが沢山あるので、楽しみな1年です。
また、特別委員会では健康福祉局だけの議論からは離れます。地域におけるケア、という場合、経済局や市民局など関わる局は複数に渡ります。「孤立」と言って、高齢者だけでなく、若年層での孤立も指摘されてきています。様々な種類の、様々な人の孤立をどう防ぐのか。この解決策を地域に見出そうとするのが「孤立を防ぐ地域づくり特別委員会」だと思います。実はこの特別委員会、今年新設されたばかり。まだ方向性がどうなるか未知数ではありますが、良い議論と成果を出せるようにしていきたいと思います。
「福祉」、「孤立」、「地域づくり」といったテーマを、既存の言葉のイメージに捕らわれずに、創造的な議論をしていきたいと思っています。関心のある方、一緒に取り組みたい方、ぜひメールなり、コメントなり頂けましたら幸いです!
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