コペンハーゲンの、対話する図書館。

2013-05-11 23:51:45 | カテゴリ:活動報告


コペンハーゲン図書館

コペンハーゲンでは、図書館に立ち寄りました。横浜市立図書館のあり方については平成25年度の予算審査に於いて、所管する教育委員会とやり取りも行ってきました。コペンハーゲン市には、公立図書館が21カ所、王立図書館が3カ所もあり、その数だけでも驚きですが、中身も面白いと聞いていたので、必ず立ち寄りたい場所でした。

今回公立図書館に立ち寄ってみて本当に良かったと思いました。館内にはカフェがあり、あちこちにあるテーブルやカウンターで飲食自由。4人がけのテーブルなどでは、学生と思しき人達が、話し合いながら作業を進めていたりします。本を読むだけでなく、パソコンを開いて作業をしている人も多く、全体的に若い人が多いなという印象でした。

4階建ての図書館は、1〜3階は飲食も、会話もOK。ただし4階は、「Quiet Zone」とされ、飲食も、会話もNG。3階までの雰囲気とは異なり、何となく緊張感のある雰囲気で、プラプラ歩くのにも足音が立たないよう気を使いました。

以下、雰囲気が伝わるよう、写真で解説です。

コペンハーゲン市図書館
見ての通り、歴史のある建物を活用しています。

コペンハーゲン市図書館
とは言え、内装はしっかりと手が入れられ、現代的にリノベーションされています。光も上手に取り入れられ、吹き抜けのホールは明るくて、ワクワクさせる雰囲気を持っていました。

コペンハーゲン市図書館
また1階のホールには、いくつかのテーブルに子ども向けの絵本が展示されていました。キャンペーンを行っているような雰囲気。

コペンハーゲン市図書館
1階の通りに面した場所にあるのは、カフェ。

コペンハーゲン市図書館
返却はセルフサービスで、機械で読み取り、ベルトコンベアーで運ばれていきます。

コペンハーゲン市図書館

コペンハーゲン市図書館
図書館スタッフの方々のデスク、カウンターは、部屋の中にではなく、フロアの中にオープンに設置されていたりします。

コペンハーゲン市図書館
Macも置かれています。利用者が持ち込んでいるパソコンも、Mac率が高かったのが印象的でした。8割くらいがMacでした。

コペンハーゲン市図書館
CIIDでも説明のあった、液晶タッチパネルを利用した電子書籍の検索デバイス。残念ながら、ネットワークエラーが起きていて、表面的にしか触れませんでした。

コペンハーゲン図書館
2階以上の階は、吹き抜けのホールに面してカウンター形式でデスクが設置。

コペンハーゲン図書館
場所によってはテーブルも置かれ、3人4人座り、対話が行われていました。

コペンハーゲン図書館
子ども向け書籍のコーナー。

コペンハーゲン図書館
子ども向け書籍コーナーの一角には、キッズスペースも設置。

コペンハーゲン図書館
ギター、ベース、電子ドラム、キーボードも置かれ、ヘッドホンを通して音を聞くことで、演奏をすることも可能です。

コペンハーゲン図書館
帰国後にですが、こんな本を購入しました。これから読んでみます。

Comments 6

  1. yummy より:

    対話する図書館  ここでいう「対話」の意味は?

    • 藤崎浩太郎 より:

      yummyさま
      ここで「対話」としているのは、
      会話でも議論でもなく、互いの意見・考えを交わすことで、
      新たな意見・考え、策を創り出していくことを表現するために使っています。
      図書館で、学生と思われる若い人達が、
      本やPCを開きながら話している様が、まさに「対話」に映ったということ。
      また、コペンハーゲンの視察を通じて、
      「対話」が重視されている一連の流れを示してもいます。

  2. 政野祐一 より:

    視察から戻られて落ち着きましたら、たまプラーザのメンバーにもいろいろな収穫をお聞かせください。文化の差は大きいですが、今後の活動の参考にさせていただきたいと思っています。現在、「中間支援組織」「図書カフェ=集う場」をテーマにしているチームにも参画しています。

    • 藤崎浩太郎 より:

      政野さま
      「図書カフェ」も「中間支援組織」も面白そうですね!
      ぜひ意見交換させてください!

  3. 福富洋一郎 より:

    コペンハーゲンの図書館の報告ありがとうございました。特に写真を見るといろいろ分かります。日本でも、この図書館に負けないぐらいの「対話」を重視している図書館がありますが、図書館のい数が、デンマークと日本とは大違いです。身近に図書館がたくさんあること、気楽に行けることが大切だとおもいました。30万都市青葉区、20万都市都筑区にそれぞれ1館しかないので、混み具合が違い、図書館職員に余裕がありません。

    • 藤崎浩太郎 より:

      コメントありがとうございます。
      図書館数の議論になると、どうしても財政が厳しいという話になってしまいます。とは言え、財政状況が厳しいのは確かです。
      そうした中で、横浜の場合は地区センターなど様々な公共施設がありますし、
      レファレンス機能と貸出し機能を切り分けて、どのようなあり方が良いのかを、
      しっかりと検討する必要がありますよね。

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