本日(1/27)、こども青少年・教育委員会が開催されました。議題は、高校生の留学支援について。横浜市では来年度より、高校生が海外留学するための奨学金事業を始めることが計画されています(予算案としてこれから審査)。本日は60年間に渡って高校生の留学支援を行っている公益財団法人AFS日本協会の、理事・事務局長である、高田祐三さんをお招きしてお話を伺いました。
高校生が留学するメリットについては、高い異文化吸収力。体験が人生の選択に大きく影響する、語彙力・表現力の向上などが挙げられていました。講演で用いられたプレゼン資料は配布もされましたので、こちらからご覧になって下さい。
講演後は質疑応答が行われました。私も高田さんに質問させて頂きました。
藤崎の質問:長らく高校生の派遣に関わられていて、日本の高校生と海外の高校生との違いはあるか。
高田氏回答:違いはものすごくある。欧米の高校生は自立心が強い。17歳、18歳はもう大人で、「門限」など難しい側面もあるが、郷に入れば郷に従えで、日本の文化に親しんでもらう。ベトナムやカンボジア、韓国等アジアの高校生は、勉強熱心だが勉強以外の趣味を持たない子どもが多い。最近の高校生、特に日本の高校生は20〜30年前に比べ、自立的判断がしにくくなっている傾向がある。親離れできない子どももいるが、子離れできていない親も増えているように感じる。留学を通して、自立心を養ってほしい。
藤崎の質問:グローバル人材の育成と言っても、スキルとしての語学力や、知識として様々なことを学ぶだけでなく、精神的な自立心を養っていくことが、日本の教育の課題ではないか。
高田氏回答:企業に入っていきなりトレーニングも無く、グローバル人材になれと言われる現状。出来る人もいるかもしれないが、厳しい。中学生、高校生といった時代から、語学力や知識だけでなく、自分で判断し、物事を決めて行く機会が必要。企業と行政と学校とが、目的を共有しながら、長い目で見たグローバル人材の育成が必要。
私はこれまで議会において、シチズンシップ教育の重要性について指摘を続けています(その1、その2)。主体的な市民だけでなく、グローバル人材を涵養するためにも、横浜市の教育行政での取組みを促していきたいと考えます。
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